
皆さんは、「ホメオスタシス」と「アロスタシス」という言葉を聞いたことがありますか?
少し難しい言葉ですが、実は私たちの体を守る、とても大切な仕組みなんです。
まず「ホメオスタシス」。
これは、体をいつも一定の状態に保とうとする働きです。
例えばエアコンの自動運転を思い浮かべてください。
部屋が暑くなれば冷房が入り、寒くなれば暖房が入って、設定した温度を保とうとします。
私たちの体も同じです。
暑ければ汗をかいて体温を下げ、寒ければ体を震わせて熱を作ります。
血圧や血糖値も、自動で調整してくれています。
では、「アロスタシス」とは何でしょう?
これは、環境や状況に合わせて体を変化させる働きです。
例えば、来客が増えて部屋が急に暑くなれば、エアコンはいつも以上に強く動きます。
人の体も、大事なプレゼンや試験の前になると心臓がドキドキし、集中力が高まります。
運動を始めると呼吸が速くなり、筋肉へたくさんの酸素を送ります。
これがアロスタシスです。
車で例えると、普段は一定のスピードで走っていますが、高速道路で追い越すときにはアクセルを踏み込み、一時的にエンジンの力を大きく使います。
また、スマホも同じです。
普段は省エネで動いていますが、ゲームや動画編集をするとCPUがフル稼働し、本体が熱くなってバッテリーの減りも早くなります。
でも、もしエアコンが何日も強運転を続けたらどうなるでしょうか。
車がずっとアクセル全開で走り続けたらどうでしょうか。
スマホがずっとフル稼働したままだったらどうでしょうか。
どれも故障しやすくなりますよね。
実は人間の体もまったく同じです。
ストレスや緊張が何日も続くと、アロスタシスが働き続け、体に大きな負担がかかります。
これを「アロスタティック負荷」といい、この負担が積み重なることで、自律神経のバランスが崩れ、肩こり、不眠、疲れやすさ、頭痛、胃腸の不調など、さまざまな症状が現れやすくなります。
つまり、ホメオスタシスは「体を一定に保つ仕組み」、アロスタシスは「環境に合わせて頑張る仕組み」です。
頑張ることも大切ですが、休むことも体にとっては大切な仕事です。
質の良い睡眠、深呼吸、適度な運動、そして体のケアで、自律神経をしっかり休ませてあげましょう。