ストレスを感じると副腎からコルチゾールが分泌されて、体に様々なストレス反応を引きおこします。
この一連の反応は、コルチゾールが血流にのって脳に届くと抑えられます。
通常はコルチゾールがストレス反応の『アクセル』の役割と「ブレーキ」の役割を果たすことでストレス反応はうまく調整されています。
しかしストレス反応が大きくなりすぎると、非常に活発になり、コルチゾールの量が過剰になることが知られています。
✰長期的な運動が大切
運動によってストレスを軽減するためには、長期的継続して運動をする必要があります。
短期的な運動や長期的な運動をすると、ストレス反応が活発になってしまい、逆に運動すること自体がストレスになってしまいます。
数週間運動を続けるうちに、ストレス反応は徐々に落ち着いていきます。
さらに記憶の中枢の海馬と分析的思考の前頭葉は、運動により強化されることが分かっています。
運動によって海馬が大きくなり、前頭葉は細かな血管が増え、酸素供給量が増えていくのです。
✰無理のない目標で、運動を習慣化しよう
ストレス反応を和らげるために、運動が大事であることが分かりました。
ただ普段運動をあまりしていない人がいきなり激しい運動をすると、体を痛める、嫌になって続かなくなるということになりやすいです。
まずは、歩くことを習慣にしてみると良いです。
1日あたり4000歩歩き、その中のたった5分を早歩きするだけで、うつ病の予防の期待が出来るといいます。
1日当たりの歩数速歩き時間と予防できる病気・病態
✰2000歩 0分 寝たきり
✰4000歩 5分 うつ病
✰5000歩 7.5分 要支援・要介護・認知・心疾患
✰7000歩 15分 がん・動脈硬化・骨粗鬆症
✰7500歩 17.5分 筋減少症 体力の低下
✰8000歩 20分 高血圧症・糖尿病・高脂質異常症
✰9000歩 25分 高血圧症・高血糖
✰10000歩 30分 メタボリックシンドローム
✰12000歩 40分 肥満
運動の習慣によってストレス反応を落ち着かせると共に自律神経の機能を維持することができます。
自律神経ケア専門学院療法士が皆さまの心と身体の健康のサポートをしています。